この記事では、複2次式の解法を簡単にまとめた。
複2次式とは?
x2についての2次式のこと。ここでは便宜上、その一般形を
$$x^4+2ax^2+b$$
と書くよ!
解法
練習問題
$$(1) x^4-7x^2+1$$ $$ (2) x^4+5x^2+9$$ $$ (3) 25x^4-6x^2+1$$
上のチャート表を参考に解いてみよう!
※今回は(ⅰ)で完結する問題は割愛する。
解答・解説
(1) (ⅱ)x4の項と定数項で平方完成すると、
$$(x^2+1)^2-2x^2-7x^2$$
$$= (x^2+1)^2-(3x)^2$$
$$= (x^2+1+3x)(x^2+1-3x) $$
※別解 (ⅲ)平方完成をすると、
$$(x^2-\frac{7}{2})^2-(\frac{7}{2})^2+1$$
$$=(x^2-\frac{7}{2})^2-\frac{45}{4}$$
$$=(x^2-\frac{7}{2})^2-(\frac{3\sqrt5}{2})^2$$
$$=(x^2-(\frac{7}{2}-\frac{3\sqrt5}{2}))(x^2-(\frac{7}{2}+\frac{3\sqrt5}{2})) $$
$$=(x+\sqrt(\frac{7}{2}-\frac{3\sqrt5}{2}))(x-\sqrt(\frac{7}{2}-\frac{3\sqrt5}{2}))(x+\sqrt(\frac{7}{2}+\frac{3\sqrt5}{2}))(x-\sqrt(\frac{7}{2}+\frac{3\sqrt5}{2})) $$
(2) (ⅱ)x4の項と定数項で平方完成すると、
$$(x^2+3)^2-6x^2+5x^2$$
$$=(x^2+3)^2-x^2$$
$$=(x^2+3+x)(x^2+3-x)$$
※別解 (ⅲ)平方完成をすると、
$$(x^2+\frac{5}{2})^2-(\frac{5}{2})^2+9$$
$$(x^2-\frac{7}{2})^2+(\frac{11}{4})^2$$
となり、第二項が正となるため、この解法は不適。
(1) (ⅱ)x4の項と定数項で平方完成すると
$$(5x^2+1)^2-10x^2-6x^2$$
$$=(5x^2+1)^2-(4x)^2$$
$$=(5x^2+1+2x)(5x^2+1-2x)$$
※別解 与式を25でくくり、a=-3/25, b=1/25 とすると、-a2+b<0となるので別解は存在する。興味がある人はやってみるとよい。
さいごに
別解を実際に計算してみた方もいるかもしれないが、実用的ではないことは明らかだ。
ただ、このような解法もあるということを頭の片隅においておくと、いいことがあるかも…
複2次式 → x4の項と定数項で平方完成
これだけは押さえておいていただきたい。
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